日本って本当にいい国です (2015年03月31日)

 
春香 上から目線の新宿御苑の桜

 新宿御苑の桜が満開です。毎日、上から目線で楽しんでいます。苑内に入ろうかな、と思いながら、御苑に隣接する図書館に行っての帰り、大木戸門から入ってゲート前まで歩きました。ゲート前にある2本の桜はすでに葉桜、残念ながら盛りは過ぎていました。

 バスの多いこと。ツアーバスがひっきりなしに到着しています。昨日のテレビによると、今年のお花見には外国人もたくさん来ており、「オハナミ」という言葉が定着しているとのこと。我がJET日本語学校の卒業生も「オハナミ」のために台湾から駆けつけています。「生意気な!」とスタッフがつぶやいていますが、そう、花見の為にわざわざ日本に来ているのです。でも、何と、どの飛行機も満席で切符が買えない、やっとの思いで小さな航空会社の飛行機を確保したとのこと。それも、朝8時発で、便利な松山空港から羽田空港ではなく、不便な桃園空港から成田空港、普通ならやめておこう、と思うような飛行機です。それだけ日本の桜が外国人にアピールしているということでしょう。

 御苑を上から眺めていると、まず南向きの桜が色づき、次第に北向きの桜に移り、色づいた順に咲き始めます。日本はいい国です。今日は平日、週末でもありませんが、桜が咲いたとなると、大勢の人が花見に訪れます。どういう人たちかはわかりませんが、とにかくたくさんの人です。

 先日の日曜日、夕方4時ごろ、入場料のいらない御苑内の側道を歩き新宿門のところに出ました。すると、ゲートから出てくるたくさんの人、4時閉園で4時半にはゲートが閉まるのです。お役所がやってることですから。当然ライトアップなどしません。だからこそ、上野公園のような喧噪もなければゴミも出ないのですが。次から次へと出てくる大勢の人、若い人も、年配の人もみんな楽しそうな顔、それを見ていると、日本って本当にいい国だと思います。

 実は、満開のときに苑内に入ったことがありません。今日こそは、と大木戸門のゲート前までいったものの、入らずに帰ってきました。いま、日が暮れ始め、賑わった御苑はすでに閉園、人っ子一人いなくなったこの時間、新宿御苑を独り占めしています。

 桜が終わると新緑、いろいろな緑が色づき、これがまた実に素晴らしい風景となります。そうしたらまた皆さんにお見せしましょう。

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